地球絶景紀行 地球という存在を感じることが出来る大人の紀行ドキュメンタリー

毎週金曜日よる21時オンエア

旅のキーワード「絶景」は、大自然が作り出した雄大な光景、太古から続く歴史、人類が創造した壮絶な景観。番組では旅人(ナレーター)が地球を旅し、そこで出会った絶景を紹介していきます。素晴らしい景色だけでなく、そこに息づく動物たちの生態、万物の営み、人間ドラマをじっくりと伝えていきます。 (旅人:安田成美)

#91 祈りの古都を巡る モスクワ(ロシア)2012/2/3 O.A.

セルギエフ・ポサードの夕景

ロシアの首都モスクワのまわりには、環状につながるロシアの古都群がある。美しい寺院、中世風の街並み、そこに生きる人々…今回は、ロシアの伝統を旅します。
 モスクワからバスに乗ってついたのは、セルギエフ・ポサードです。町を歩くと、かわいらしい人形を売る店が目につきます。世界的に有名な、マトリョーシカという入れ子人形です。実はこの町は、マトリョーシカの発祥の地なのだそうです。町の中心にそびえるのは、トロイツェ・セルギエフ大修道院です。巨大な大聖堂にはいると、華麗な絵画や装飾で彩られています。そこには、真剣にお祈りする人たちの姿が…。ここは、ロシア全土の宗教の中心地として、参拝者も絶えません。
 そして、夕方になると、大修道院のシルエットが、真っ赤な空に浮かび上がります。

凍った湖にうつる教会の町

次の聖なる町は、ロストフ・ヴェリーキーです。この街の名物は、高い塔の上に吊るされた13個の鐘。その音を聞くことは、古来から、ロシアの人々の憧れだったそうです。13個の鐘は、4人で鳴らします。大きな2つの鐘は、一人1つづつ。残りの小さい鐘には縄をつけて、2人で、操り人形のようにコントロールします。その音は、まるで、美しい音楽のようでした。さらにこの町は、有名なエナメル細工の産地。数多くの寺院を彩るために、発達したそうです。その作家の工房を訪ねると、裏の湖に案内してもらえました。その湖は凍っていて、上を歩くことができます。その氷の上にうつる教会の姿は、幻想的な美しさでした。

白鳥と讃えられるポクロヴァ・ナ・ネルリ教会

最後の町は、スーズダリです。もっとも中世的な街の雰囲気が残っている町です。町を歩けば教会ばかり。そして、立ち並ぶ家には、窓枠の装飾が、木製で、とてもかわいいものが多いです。この町は中世の都だったので、多くの貴族が住んでいました。庶民は彼らの屋敷の装飾に憧れて、真似たのでそうです。
 このスーズダリの郊外に、ポクロヴァ・ナ・ネルリ教会という教会があります。その美しさは、白鳥に例えられてきました。車では近づけないので、広い草原の雪の道を歩いていくと、ぽつりと、純白の教会が見えました。凍った池のほとりにたたずむその姿は、本当に、白鳥の様に見えました。